自分のことはそっちのけにして他人の世話ばかりやいている者はアヴォンリーにかぎらずどこにもいくらでもいるが、レイチェル夫人は自分のことをすっかりやったうえに、他人のせわをやくだけの腕まえを持っていた。主婦としての腕まえはたいしたもので、裁縫の集いの中心ではあるし、日曜学校のことから外国伝道婦人後援会の仕事にまで、たいへんな働きをするといったぐあいで、しかもなお何時間でも台所の窓下にすわって、木綿のさしこのふとんを編むほどの力を持っていた。
「赤毛のアン」村岡花子訳
赤毛のアンに出てくるレイチェル・リンド夫人を説明する最初の文です。リンド夫人といえば、初対面のアンに失礼な発言を浴びせかけ、アンを激怒させた人物といえばわかりやすいでしょうか。けれど、人のよい、世話好きな女性で決して憎むべき人物ではありません。口は過ぎることがあるけれど、頼れる肝っ玉母ちゃんです(10人の子どもを育てたらしい!)。当時の家事って掃除機も洗濯機もない(電話や電気がアヴォンリーに通りだしたのはずいぶん後の巻だし)ので、家事に使う時間は今とは比べものにならないはずなのに、上の記述の通りの働きっぷりなのだからフィクションとはいえ今の私にとっては恐るべき主婦としか言いようのない人です。レイチェル・リンド夫人の1日はもしかしたら24時間じゃないのかもしれない。
というか全体的に赤毛のアンシリーズに出てくる女の人は家事がよく出来ます。家が綺麗じゃないと近所付き合いの濃い狭い田舎のこと、たちまち噂になってしまうというのもあるのかも(汗)
「赤毛のアン」村岡花子訳
赤毛のアンに出てくるレイチェル・リンド夫人を説明する最初の文です。リンド夫人といえば、初対面のアンに失礼な発言を浴びせかけ、アンを激怒させた人物といえばわかりやすいでしょうか。けれど、人のよい、世話好きな女性で決して憎むべき人物ではありません。口は過ぎることがあるけれど、頼れる肝っ玉母ちゃんです(10人の子どもを育てたらしい!)。当時の家事って掃除機も洗濯機もない(電話や電気がアヴォンリーに通りだしたのはずいぶん後の巻だし)ので、家事に使う時間は今とは比べものにならないはずなのに、上の記述の通りの働きっぷりなのだからフィクションとはいえ今の私にとっては恐るべき主婦としか言いようのない人です。レイチェル・リンド夫人の1日はもしかしたら24時間じゃないのかもしれない。
というか全体的に赤毛のアンシリーズに出てくる女の人は家事がよく出来ます。家が綺麗じゃないと近所付き合いの濃い狭い田舎のこと、たちまち噂になってしまうというのもあるのかも(汗)
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